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コワーキング月額会員を増やすための全ステップ:ドロップインから継続利用へ

光が差し込む静寂なコワーキングスペースから活気ある都市を見渡す印象的なアングル

コワーキングスペースに初めて足を踏み入れたとき、あなたは何を感じるでしょうか。居心地が良ければ、また来たいと思うはずです。ただ、その「また来たい」を続けられるかが大切です。一時利用のドロップインは気軽に試せる反面、売上が安定しません。一方、月額会員は毎月の料金が見込めるので、経営の土台になります。この記事では、ドロップインで来たお客様をコワーキング月額会員へ育てる方法を紹介します。

まず最初に、大事な考え方を一つお伝えします。それは「一時利用のお客様は、未来の会員さん」という視点です。一度の利用を「売れた席」で終わらせず、長く使ってもらうきっかけに変えられれば、店舗の価値は着実に育ちます。では、具体的な方法を一つずつ見ていきましょう。

コワーキング月額会員が経営の土台になる理由

まず、コワーキングスペースの収益構造を確認しましょう。代表的な収入源は二つあります。一時利用の「ドロップイン」と、毎月定額を払う「月額会員」です。ドロップインは集客の入口として欠かせません。一方、安定的な売上を作るのは月額会員です。

ドロップインと月額会員、何が違うのか

項目ドロップイン月額会員
支払い使った分だけ毎月定額
売上の予測変動が大きい安定しやすい
受付の手間毎回必要継続管理で効率化
お客様との関係浅くなりがち深まりやすい

統計が示す、月額会員への追い風

そして、この市場は今も拡大しています。総務省の令和7年通信利用動向調査によると、テレワークを導入している企業の割合は50.1%でした。前年より増加しています。

さらに、国土交通省の令和7年度テレワーク人口実態調査も見てみましょう。雇用型テレワーカーの割合は全国で25.2%となりました。直近1年間のテレワーク実施率も16.8%です。

また、テレワークの定着に伴い、自宅以外で仕事をする場所への関心も高まっています。そのため、フレキシブルオフィス市場も成長しています。2026年度には2,300億円規模に達するという予測もあります。(※フレキシブルオフィス市場の動向

この予測は、株式会社日本能率協会総合研究所のMDB Digital Searchによるものです。なお、市場の調査会社も、今後も市場が育つと見ています。参考までに、海外の調査では日本のコワーキング市場が年率14.9%で成長するとの見方もあります。(※日本のコワーキング市場の予測

つまり、働き方の変化に乗って、コワーキング月額会員の需要は今後も伸びる可能性があります。今から仕組みを作っておく価値は十分にあるでしょう。

見込み客を呼び込む:ドロップイン集客の自動化

どれほど良いプランを用意しても、来店がなければ話になりません。自社だけで広告を続けるのは、費用の面でも労力の面でも大変です。そこで役立つのが、外部プラットフォームの送客機能です。

プラットフォームへ自動掲載する

たとえば、OnePlace HUBのようなスペース管理システムがあります。登録した店舗は、プラットフォームへ自動掲載されます。

すると、近くで作業場所を探している人が、自然に店舗を見つけられます。特別な広告費をかけずに、新しいお客様を呼び込めるのです。このように、コワーキング月額会員を増やす第一歩は、まず母数を増やすことにあります。

受付から決済まで一つのシステムで

スマートフォンでスムーズにQRチェックインを行う様子と明るいオフィスロビー

加えて、OnePlace HUBなら、ドロップインの受付や予約、決済までを一元管理できます。スマートロック連携にも対応しており、無人運営も可能です。24時間の受付が難しかった店舗でも、システムがあれば対応できます。

さらに、会員情報や利用履歴も自動で記録されます。このデータは、後ほどご紹介するアフターフォローにも役立ちます。加えて、提携チャネルへの一斉掲載もできます。空き状況のリアルタイム管理にも対応しています。

まずは一席から:小さく始める方法

開業や拡張にお金がかかるイメージを持っている方も多いでしょう。ただし、最初から大きな投資をする必要はありません。たとえば、日中に空いている店舗の一角を、ドロップイン用に開放する方法もあります。会議室やオフィスの空き時間も、同じように貸し出せます。

OnePlace HUBでは、初期費用・月額無料から始められるプランも用意されています。デスク1席や個室単位でのスモールスタートも可能です。まずは小さく始めて、利用者が増えてから段階的に広げる方法が現実的です。リスクを抑えながら、コワーキング月額会員の土台を作れるでしょう。

なお、複数の店舗を展開する場合は、管理の一元化も課題になります。OnePlace HUBでは、複数拠点の空き状況や売上をまとめて確認できます。まずは一店舗で試し、良さを実感してから拡大する方法がおすすめです。

手間を省いて接客に集中する

こうして、集客や受付をシステムに任せれば、時間が生まれます。その時間を、来店したお客様への接客に使いましょう。つまり、集客の母数を増やしつつ、質の高いもてなしを両立できるのです。実際、スタッフの対応が良い店舗ほど、リピート率が高まる傾向があります。まずは「お帰りのときに一言かける」ことから始めるだけでも、印象は大きく変わります。

初回来店のハードルを下げて体験を良くする

最初の印象が、その後の関係を左右します。初回来店時のストレスを減らすことが大切です。

入店手続きを短くする

長い登録フォームは、利用者の気分を削ぎます。QRコード決済やスマートチェックインを導入すれば、来店後すぐに作業を始められます。特に、初回利用のハードルを下げる効果があります。実際、手続きの簡素化は利用者数の増加につながる、と運営データでも指摘されています。

設備の魅力を短い時間で伝える

短い滞在時間の中で、「ここなら集中できる」と感じてもらうことが重要です。以下は、効果の高い設備の例です。

おすすめ設備利用者に伝わる効果
超高速Wi-Fi動画会議も安心して行える
完全個室ブース集中したい時に邪魔されない
高品質チェア長時間いても疲れにくい
フリードリンク料金以上の満足感がある

受付の人が作る第一印象

さらに、設備と同じくらい大切なのが、人による印象です。初めての場所では、誰もが少し緊張しています。笑顔で迎えられると、その緊張はすぐに和らぎます。

まずは店舗のルールや設備の位置を、分かりやすく案内しましょう。初回の利用者には、Wi-Fiの接続方法を伝えるだけでも十分です。帰り際には「またお待ちしています」と一言添えてください。こうした小さな対応の積み重ねが、再訪のきっかけになります。

そのうえで、清潔さにも気を配りましょう。机や椅子のほこり、トイレの汚れは、どんなに設備が良くても印象を台無しにします。毎日の簡単な掃除チェックを習慣にすると、初めての利用者も安心できます。このような小さな配慮の積み重ねが、「また来たい」につながります。

料金と営業時間も「入りやすさ」の一部

コワーキングスペースの入りやすさは、料金や時間帯も大きく影響します。まず、実際の利用データを確認しましょう。全国の店舗を運営する「いいオフィス」の分析によると、ドロップインの1回あたりの平均単価は1,389円でした。平均利用時間は221分(約3時間40分)です。(※いいオフィスの分析記事

さらに、1人あたりの月間利用回数は平均2.5回となっています。時間帯別に見ると、8時台から利用が増え、15時台にピークを迎えます。興味深いことに、21時以降も一定数の利用者がいます。住宅街に近い店舗では、深夜までの利用も見られるようです。

つまり、利用者は「朝の集中タイム」と「夕方以降のひと仕事」の両方を使っています。この実態に合わせて、30分単位の料金設定や、夜間の営業時間拡大を検討してみてはいかがでしょうか。入りやすさを整えるだけで、リピートは増えていきます。

なお、実際の料金設計の例も紹介します。三菱地所グループのSENQでは、1時間500円のドロップインを提供しています。一方、月額プランは20,000円です。(※SENQ ドロップインの説明

そのため、ドロップインで体験してもらい、その価値を月額会員の料金と比べてもらう流れが、移行の近道になります。

コワーキング月額会員への移行を助ける仕組み

体験に満足しても、契約までは距離があります。「月額にしても使い切れるか不安」という声は、よく聞かれます。そこで、背中を押す仕組みを用意しましょう。

当日限りの移行特典を設ける

まず有効なのが、当日限定の特典です。「本日中に月額プランを契約すると、今日の利用料を初月会費から割り引く」といった施策が考えられます。つまり、満足度が高まっているタイミングでの提案は、契約につながりやすくなります。ただし、押し売りのような印象は避けましょう。あくまで「お得なご案内」として、やわらかく伝えることが大切です。

利用データを使ったアフターフォロー

次に、利用後のフォローも欠かせません。OnePlace HUBのようなシステムでは、利用履歴や顧客情報が自動で記録されます。

そのデータを使って、利用後に「本日のご利用、ありがとうございました」とお礼のメッセージを送れます。あわせて、月額プランの案内や割引クーポンを配信しましょう。すると、一度きりで離れてしまうお客様を減らせます。

とりわけ、自動配信であることが大切です。スタッフが少ない時間帯でも、確実にお客様へ届けられます。手作業の連絡は続けにくいものですが、システム化すれば継続できます。実際、離れてしまったお客様の多くは「忘れられた」と感じています。定期的な連絡が、その溝を埋めてくれます。

軽いプランから始めてもらう

また、いきなり高額なフルタイムプランを勧めるのは逆効果です。ステップアップしやすい選択肢を用意しましょう。

プラン例想定する利用者
4回プラン週1回ペースで使いたい人
夜間・週末限定プラン本業の合間に使いたい人
フルタイム月額プラン毎日使う人や法人利用者

法人利用への導線を作る

一方、個人の利用者と並んで、法人利用も大きな柱になります。会社の会議や研修、社員のテレワーク拠点として、月額契約を検討する企業は増えています。法人向けには、複数名での利用プランや請求書の発行が便利です。

OnePlace HUBなら、請求書や領収書の自動発行にも対応しています。法人担当者とのやり取りを減らし、契約までのハードルを下げられます。

さらに、紹介制度も効果的です。既存の会員が友人を紹介した場合、双方に特典を用意します。すると、会員自身が店舗の案内役になってくれます。そのうえ、紹介された相手は、初回から安心して利用できます。このサイクルが回り始めると、集客コストは大きく下がります。

転換までの回数を知る

では、どれくらいの回数で月額会員になるのが一般的なのでしょうか。全国の店舗データを分析した「いいオフィス」の調査結果を見てみましょう。月額プランへ移行するまでの平均利用回数は5.7回でした。平均日数は43日です。(※いいオフィスの分析記事

さらに、月額プランの登録者の47.0%が、事前にドロップインを利用していました。つまり、約半数のお客様がドロップイン経由でコワーキング月額会員になっているのです。この数字は、追客施策を続ける価値を示しています。

表で見る移行フロー

ドロップインから月額会員までの流れを、表で整理します。

段階主な施策ゴール
来店前プラットフォームでの自動掲載母数の拡大
初回来店スマートチェックイン、設備アピール満足度の向上
利用直後当日限定の割引提案初回契約の促進
利用数日後お礼とクーポンの自動配信再来店の促進
数回利用後ライトプランの提示月額契約の成立

コミュニティの魅力で継続を促す

設備の快適さだけでなく、場所の「空気感」も継続の理由になります。つまり、人は、居心地の良い場に自然と通いたくなるものです。

イベントの案内を添える

明るい木目調のコワーキングスペースで談笑する日本人メインの利用者グループ

受付時やWi-Fi接続画面で、交流会やセミナーの案内を添えましょう。すると、単なる作業場ではなく、人とのつながりが生まれる場として認識されます。参加者同士の名刺交換が生まれると、その場所の価値はさらに高まります。規模は小さくても構いません。月に一度の朝の交流会から始める店舗も多いようです。続けることで、顔なじみの関係が育ちます。

オンラインとリアルを組み合わせる

さらに、コミュニティ作りには、オンラインの活用も効果的です。会員向けのグループやメッセージツールを作れば、店舗に来ていない日でもつながりを保てます。予定の共有やイベントの告知が、そこでスムーズに行われます。リアルな場とオンラインの場を組み合わせることで、継続のきっかけが増えるでしょう。

スタッフの適度な声がけ

温かな自然光が入るラウンジスペースで笑顔を見せる日本人女性ワーカー

もちろん、スタッフからの声がけも効果的です。「お仕事、進みましたか?」といった一言が、居心地の良さを生みます。「冷房が寒くないですか?」という配慮も良いでしょう。こうした小さな気遣いの積み重ねが、お店への愛着につながります。ただし、話しかけすぎは逆効果です。仕事の邪魔にならない、ほどよい距離感が大切です。

会員特典で価値を伝える

月額会員限定の特典も大切です。住所利用や法人登記、備品の無料貸出などは、ビジネスの拠点としての価値を伝えます。なお、こうした特典の案内を、ドロップイン利用中の見込み客に見せることも効果的です。たとえば、受付の掲示板や机の上のカードに「会員限定特典」を並べておくだけで、自然と目に入ります。

参考事例:コワーキング月額会員を増やした自治体と運営企業

では、実際の取り組みも見てみましょう。地方では、自治体が中心となってテレワーク拠点を整える動きが広がっています。

自治体の事例:廃校を活用した徳島県那賀町

たとえば、徳島県那賀町です。廃校となった小学校を活用し、コワーキングスペースを含む「シェアオフィスさくら」を開設しました。(※内閣府 地方創生の取組事例集

実際、自治体が運営する拠点は、初期の利用料が抑えられる場合が多いようです。地域の交流の場としても機能しており、継続利用につながっています。

民間運営から学ぶ料金とデータ活用

一方、民間の運営企業にも学べる点があります。先ほどの「いいオフィス」のデータは、ドロップインから月額会員への流れが実際に起きている証拠です。転換までの平均回数が分かれば、運営計画も立てやすくなります。

SENQのように、ドロップインと月額プランを段階的に並べる料金設計も参考になります。こうした実例を参考にしながら、自店舗に合った仕組みを作りましょう。

自治体の補助金・助成金もチェック

一方、自治体の支援にも目を向けてみましょう。地方創生の文脈で、テレワーク拠点の整備を進める自治体は増えています。補助金や助成金の情報は、自治体のホームページでこまめに確認するのがおすすめです。こうした制度を活用すれば、初期投資の負担を減らせます。

よくある質問

ドロップインから月額会員になるまで、どのくらいかかりますか?

全国のデータでは、平均5.7回の利用、平均43日で月額プランへ移行しています。(※いいオフィスの分析記事
焦らず、数回の利用を重ねてもらうことが大切です。

スタッフが1人でも、追客はできますか?

できます。システムによる自動配信を活用すれば、人手が少なくてもお礼や案内を届けられます。OnePlace HUBのような管理システムが役立ちます。無人運営の店舗でも、同じ仕組みで対応できます。

初心者でも市場に参入できますか?

テレワークの定着で市場は拡大傾向にあります。まずはドロップインから始め、徐々に月額会員を育てる方法が現実的です。空き時間を活用すれば、初期投資を抑えられます。

月額会員向けの特典は、何から始めれば良いですか?

まず、利用者に人気があるのは、住所利用や備品の無料貸出です。設備投資が少ないものから、順に増やしていくのがおすすめです。まずはアンケートで、利用者の要望を聞いてみましょう。

まとめ:ドロップインからコワーキング月額会員への好循環

さて、ここまでの内容をまとめます。ドロップイン集客は、ただ席を埋めるためのものではありません。自社のファンである月額会員を獲得する「入口」です。

好循環を生む4つのポイント

  • プラットフォームの送客機能で、ドロップインの母数を増やす
  • スマートチェックインで、初回体験の質を高める
  • 当日限定の割引やデータ連動の追客で、移行を促す
  • コミュニティや会員特典で、継続の理由を作る

そして、OnePlace HUBのようなシステムを使えば、集客から決済、会員管理までを自動化できます。すると、人手をかけずに「ドロップインからコワーキング月額会員への好循環」を作り出せます。

今日から始めるチェックリスト

最後に、今日から始められるチェックリストを挙げます。

チェック項目内容
掲載先プラットフォームへの登録状況を確認する
初回体験入店手続きの短縮を検討する
特典当日限りの割引を設定する
追客利用後の自動メッセージを準備する
プランライトプランを用意する
コミュニティイベントや会員特典を確認する

まずは、今日来店した一人のお客様を大切にすることから始めてみませんか。その一人一人の積み重ねこそ、コワーキング月額会員を増やす最短の道です。ゆっくりで構いません。できることから一つずつ取り組んでみてください。

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