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コラム

コワーキングスペースは「大企業」と「地元」が出会う場所になった ― 職住近接時代の新しい潮流

フリーランス専用の作業場から、経営戦略の一部へ。そしてあなたの街の「働く場所」へ。

地方らし景色が窓越しに見えうモダンなコワーキングスペースでノートPCで仕事をするビジネスパーソンたち

コワーキングスペースに対するイメージが、ここ数年で大きく変わってきているのをご存知でしょうか。かつては「フリーランスやスタートアップの人が使うもの」というイメージが強くありました。しかし今、その利用者層は急速に広がりを見せており、大企業から地域の個人まで、実に多様な人々が「柔軟に使える場所」を求めて動き始めています。

さらに興味深いのは、その「場所」が都心の主要駅周辺だけでなく、郊外や地方にまで広がりを見せていることです。働き方の変化が、コワーキングスペースそのものの在り方を、静かに、しかし確実に変えつつあります。

1. 企業がコワーキングスペースを「経営戦略」として使い始めた

大企業社員によるサテライトオフィス利用
「コワーキング=フリーランス向け」ではなくなった
4人のビジネスパーソンが一緒にWebミーティングをしている様子。

以前、コワーキングスペースの主な利用者といえば、独立したばかりのフリーランスや、少人数のスタートアップチームが中心でした。しかし現在は、大企業がサテライトオフィスやハイブリッドワークの拠点として積極的に活用するケースが急増しています。

企業がコワーキングスペースに注目する背景には、次のような経営上の課題があります。

  • 本社の固定費を削減したい
  • 地方在住の優秀な人材を採用・確保したい
  • プロジェクト単位で柔軟に拠点を開設・撤退したい
  • 出社回帰とリモートワークをうまく両立させたい

世界的に見ても、企業の半数以上がフレキシブルオフィスを活用しているとされており、コワーキングスペースはもはや「一時的な代替オフィス」ではありません。今や「経営戦略の一部」として、企業がしっかりと予算を組んで活用する存在へと変化を遂げています。

これは地方にとっても見逃せない変化です。地元の個人利用者だけでは予約が埋まりにくかったスペースに、企業の法人契約という安定した収益源が加わる可能性が生まれているからです。

2. 「自宅の近くで働く」という新しい当たり前

もう一つ、大きなトレンドとして注目したいのが「職住近接」という考え方の変化です。

これまでコワーキングスペースといえば、「都心の主要駅の近く」に構えるのが定番でした。利用者も、わざわざ電車に乗って都心まで出かけてスペースを使う、というスタイルが一般的でした。しかしリモートワークやハイブリッドワークが社会に完全に定着した今、その流れは明確に変わってきています。

職住近接の新しい形
地方在住者が近所のコワーキングで働く様子

「職場の近くに住む」から「住む場所の近くで働く」へ

従来の「職住近接」とは、通勤時間を短くするために「職場の近くに家を構える」という発想でした。ところが今、その意味は逆転しつつあります。「自分が住んでいる場所のすぐ近くに、働ける環境を整える」という新しい職住近接が、じわじわと広がっているのです。

企業側もこの流れを後押ししています。社員の通勤ストレスを減らし、地方在住の優秀な人材を確保するために、郊外や地方のコワーキングスペースと法人契約を結ぶ企業が増えてきました。これにより、地方のスペースに都市部の企業社員が「近所のオフィス」として訪れるという、これまでにはなかった利用シーンが生まれています。

「ハイパーローカル」なつながりが生む独自の価値

地方のコワーキングスペースでは、都心の大型施設とは少し異なるユニークな動きも見られます。地元の飲食店と連携したランチイベントを開催したり、地域の農業体験や祭りと組み合わせたりと、「地元ならではのつながり」を生むコミュニティハブとしての役割を担うスペースが増えているのです。

こうした「ハイパーローカル」なコミュニティの形成は、都心の大型スペースには真似のできない、地方ならではの強みです。ここで生まれる人と人とのつながりが、リピーターを増やし、スペースの価値をさらに高めていきます。

3. 地方在住者として、実感していること

少し個人的なお話をさせてください。私自身、地方に住みながら、キャリアアップを目指してリモートワーク重視の職場への転職を選択しました。地方にいながら都市部の企業で働くという選択が実現できたのは、まさにこうした働き方の変化が社会全体に根付いてきたからこそだと、身をもって感じています。

ただ、地方でリモートワークをしていると、「自宅だと集中しきれない場面がある」「Web会議のための静かな個室がもう少し近くにあれば」と感じる瞬間が少なからずあります。都市部に住む同僚であれば、すぐ近くのコワーキングスペースを気軽に利用できますが、地方ではその選択肢がまだ十分に揃っていないのが現実です。

だからこそ、地方に良質な「働ける場所」が増えることは、単なるビジネスの話にとどまりません。私のように地方でキャリアを積みたいと考えている人たちの選択肢を広げ、「地方にいても、都市部と同じ水準で仕事ができる」という環境づくりに直結していると感じています。

4. 集客の課題を解決する「OnePlace HUB」という仕組み

こうした変化の波に乗るためにスペースを整えても、その存在が必要な人に届かなければ意味がありません。地方では特に、外部からの利用者をどう呼び込むかが、運営上の最大の課題の一つです。

そこで注目されているのが、OnePlace HUBです。OnePlace HUBに登録するだけで、各提携プラットフォームへスペース情報が自動的に掲載され、広告費をかけることなく50万人を超える利用ユーザーへ情報を届けることができます。複数のプラットフォームを個別に管理・更新する手間もなく、いわば「勝手に送客」される状態をつくることができる仕組みです。

企業の法人利用や、職住近接を求めて地方スペースを探しているビジネスパーソン。あるいはワーケーションで地方を訪れる都市部の利用者。そうした多様なニーズを持つ外部ユーザーが、プラットフォームを通じて自然とスペースへたどり着く流れを作ることが、地方スペースの稼働率を高める上でとても重要です。

「良い場所を作ること」と「その場所を正しく届けること」の両方が揃って初めて、スペースは持続的に機能します。OnePlace HUBはその「届ける」という部分を、自動化・省力化してくれる存在といえるでしょう。

まとめ

コワーキングスペースをめぐる環境は、今まさに大きな転換期を迎えています。大企業が経営戦略の一環として活用し、地方在住の社員が「近所のオフィス」として使い、地域のコミュニティが生まれる場所へ。そして、そうした需要を外部からもしっかり呼び込む仕組みが整いつつある。

地方に住みながらキャリアを積む一人として、「働ける場所の選択肢が地方にも増えていく」というこの変化を、とても心強く感じています。今この変化の波に乗れるかどうかが、地方スペース経営の今後を大きく左右するのではないでしょうか。

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